【シングル63構築】脱出雨withスカーフパルシェン

パルシェン@拘りスカーフ
陽気 H4 A252 S252
氷柱張り/ロックブラスト/シェルブレード/氷の礫

ニョロトノ@脱出ボタン
図太い H252 B148 C4 D4 S100
熱湯/瓦割り/アンコール/滅びの歌

キングドラ@拘り眼鏡
控え目 H4 C252 S252
波乗り/竜の波動/ハイドロポンプ/流星群

キノガッサ@毒々玉
陽気 H140 B116 S252
ローキック/種爆弾/茸の胞子/身代わり

ガブリアス@ドラゴンジュエル
陽気 H4 A252 S252
逆鱗/地震/火炎放射/剣の舞

ソーナンス@オボンのみ
穏やか H28 B228 D252
ミラーコート/カウンター/アンコール/道連れ



★全体解説★

構築のスタートはパルトノグドラ。

スカーフパルシェンは、トノグドラが呼びやすいカイリューボルトロス・サンダー・ラティオスユキノオーキノガッサなどを上から一撃で倒せるため、脱出雨と相性が良いことはよく知られているでしょう。

しかしこれらだけでは、スイクンブルンゲル・水ロトム等の水ポケモンや、ナットレイ・ラッキーなどの耐久ポケモンに対して有利が取れません。(スイクンは瞑想やミラコ、ブルンゲルは呪われ再生、水ロトムは電磁波や雷があるためにグドラの竜波では突破できない)

よって、上記の個体をまとめて対策できるキノガッサを採用。キノガッサラティオスボルトロスカイリューウルガモスなどを強く誘うため、これらを上から叩けるスカーフパルシェンとはやはり相性がいいです。

ここまでの四体でもかなり形になっていますが、キュウコンクレセや受けループなどに対して少し不安が残ります。
ぶっちゃけパルトノグドラガッサだけでも運と立ち回り次第で勝てそうではありますが、もっと楽に(=思考停止で)勝ちたいので、大正義ジュエル舞逆鱗ガブリアス
ガブを上から殴ってくるラティオスボルトロスをスカーフパルシェンは(以下略

最後の一枠は、重めのローブシン(←力づくだと脱出ボタンが発動しない)やライコウを対策しつつ、厄介なポケモンを強引に葬れたり、ガブガッサの起点を作れるソーナンスにしました。

実戦では、ガブの起点を作ってもらうことが最も多い気がします。クレセやラッキーに繰り出してガブに繋いで舞う。

このパーティの中では相手のキングドラを安全に倒せる唯一のポケモンなので、ミラーではほぼ必ず選出します。そのための穏やかD252です。

長くなりましたが、全体解説は以上です。ちなみに配置を工夫することで、見せ合い画面でパルガッサナンスの組み合わせを彷彿とさせられます。



★個別解説★

パルシェン
先発に出してボルトロスラティオスに2秒で氷柱張りを選択することが多いです。
このパーティ・この個体に限った話ではないですが、交代読み行動などは極力避けましょう。脱出トノというクッションが後ろに控えている場合には尚更。

シェルブレは、マンムー・バンギ・ハッサムに打ち勝てたりする素晴らしい技です。氷の礫は、たまに襷パルシェンや襷ボルトロスに打ったりします。無いと負ける場面がまあまああるので、不安定な毒びしや大爆発よりは優先されるでしょう。

ポイヒガッサにハメられてもスカーフ氷柱張りで倒せるのがかなり強い。カイリューに繰り出せるのもかなり強い。
相当強い個体だと思いますが、特殊耐久が低すぎるのが難点です。先発でウルガモスと対峙してもスカーフを警戒して退かなきゃいけなかったりとか。


ニョロトノ
カイリューに繰り出すから200鉢巻(舞)逆鱗耐え。
Sは準速ラッキー+1にして滅びナンスを狙ってる・・・けど実際にやったことはないかなw
でも熱湯やアンコールは先制で打ちたい技なので、可能な限りSは上げるべきポケモンだと思います。

パルグドラで上から倒せるラティオスにはあんまり繰り出さないから、Dは4振りだけ。それでも流星群は6割強の確率で耐えます。命中率90%を考慮したらもっと高い。

熱湯は3割火傷がかなり強い。ガッサとのアンシナジーが構築段階では気になってたけど、実戦で困ったことは一度も無かった。

アンコールは積み技などに対して必須。滅びの歌は、瞑想や蝶の舞に対してアンコールのあとに打ちたいから必須。瓦割はあると便利。(いくら格闘技だと言っても火力はお話にならないので、ナットレイと打ち合うときなどはもちろん熱湯を選択しましょう)


キングドラ
説明不要の控え目眼鏡。
スカーフパルシェンでガッサ対策は完璧なので寝言は要らないです。

基本的にハイドロポンプは使わないようにして、ハイドロポンプじゃなきゃ勝てない場面になったときだけ使いましょう。実戦では数回しか使いませんでしたが、寝言が欲しいと思ったことは0回だったのでやはりこの技構成で正解だと思います。


キノガッサ
やっぱり強いポイヒガッサ。

「どんな選出しても不利になりそうだな〜」っていう厳しいパーティと当たったときには、このポイヒガッサを選出して、無理矢理起点を作って強引に勝ちに行きます。こんな感じで常にワンチャン残せるのが本当に強い。

対水タイプを意識してるので種爆弾。けれど最近は最速スイクンが増えてるので、キノガッサvsスイクンの対面から負けたりします・・・。(これがこのパーティを使うのをやめた理由の一つですね)


ガブリアス
舞ジュエル逆鱗でスイクンクレセリア、ラッキーが大体吹っ飛びます。舞が無くてもサンダーやローブシンが死んだりしますし、理不尽な突破力ですね。

放射はエアームド意識。

持ち物を襷にすると雨ミラーのときに選出できたりして嬉しいんですが、今回はキュウコンクレセを吹っ飛ばしたかったので諦めました。

意地にした方が良い気もするんですが、最速ウルガモスを抜いておきたかったので陽気にしてます。 雨選出ができなかったときに相手のウルガモスが致命的なので。


ソーナンス
ステロ+控え目眼鏡グドラの雨ハイドロポンプを15/16で耐える。

全体解説に書いたことが全てです。ローブシンキングドラを倒したり、ガッサガブをお膳立てしたり。

パーティの穴を埋めるために必須!!ってわけではないんですが、あるとかなり便利でした。



★弱点★

相手の六体の中に霊獣ボルトロスがいると、持ち物はスカーフではないと割り切ってパルシェンを選出するしかありません。

もしスカーフで、かつパルシェン相手に居座られてしまったら、負けがほとんど確定です。

なので、霊獣ボルトを見る度にびくびくしながら戦っていましたが、なぜだか実際にそういう負けパターンは一度も無かったですね。
スカーフ霊獣ボルトの個体数の少なさも原因でしょうが、たとえそれを先発に出されたとしても、破りパルシェン@襷を警戒して一度退いてくれることも多いのではないでしょうか。そうすれば、その後に雨さえ降らしてしまえばグドラで処理できます。

もう一つの大きな弱点は、雨選出ができないときのウルガモスです。
パルガッサナンスガブでは、ウルガモスに一度舞われると全抜きされる可能性が非常に高い。舞われる前にガブパルで殴っていくか、他の低速ポケモンを起点にしてポイヒガッサで勝つしかないですね。スカーフウルガモスだとガブパルすら上を取られるのでより厳しいです。

そして、解説中でも述べましたが、やはりスイクンは重い。

瞑想やミラコにグドラが阻まれ、S振りからの冷凍Bにガッサが阻まれ・・・。トノのアンコ滅びで処理は可能なのですが、滅びのタイミングで他のポケモンを繰り出されるとかなり厳しい。(アンコだけだと3ターン居座られて突破できません)

ガブで誘って舞ジュエル逆鱗で落とすのが現実的な対処法かもしれません。

最後になりますが、最も厳しいと感じたのは雨ミラーですね。ナンスで相手のグドラを倒すにしても、こちらは他の一体を犠牲にしなきゃいけないので…。

ガッサを気合いマッハにすればグドラを見れるのですが、そうするとブルンゲルに対して胞子しか打てないのがつらいです。
種ガンマッハパンチ@テクニ食べ残し、の構成は一考の余地があるかもしれません。